映画『家族はつらいよ』
『家族はつらいよ』観てきました。
あの『男はつらいよ』シリーズ終了から約20年。
山田洋二が手掛けたファン待望の心温まる喜劇です。
***あらすじ***
定年を迎え、悠々自適な隠居生活を送る平田家の主・周造(橋詰功)だったが、妻・富子(吉行和子)から誕生日のプレゼントに「離婚届ほしい」と告げられて…。
子供たちも巻き込みながら、平田家の離婚騒動は果たしてどんな行方となるのか。
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山田洋二監督らしい、あたたかぁい作品。
要所要所に笑いも散りばめられていて声を出して笑っちゃう。
『男はつらいよ』の題名を受け継いでいるだけあって、
登場人物が人間味あふれている。
寅さんほどではないけど、“だめだなぁ”感がよく書かれている。
功は靴下は脱いだら脱ぎっぱなしだし、
妻の誕生日を忘れて行きつけの小料理屋で女将にデレデレしながら泥酔しちゃう。
長男は理屈っぽくて功と反りが合わない。(子供たちからはうっとうしがられている)
長女の夫は、頼りなくて「嫁に食わせてもらってる」って思われていたり…。
完璧な人よりも、こんなちょっと出来損ないな人たちの方が
共感ができるのはきっと私だけではないはず。
あぁ、どこの家もこんな感じなんだぁと安心してしまう感じが心地いい。
そして、キャストたちの脱力感たっぷりの演技が好きだったなぁ。
橋詰さんの腑抜けた顔に何度も笑わされちゃうし、
長女の夫を演じる林家正蔵さんの間抜け顔もいい味出してます。
物語の中で時折チラッと顔を出す、山田監督からの『男はつらいよ』や小津作品への愛情もファンにはたまらないはず。
かまえず、暖かい気持ちになりたい人におすすめです。
公式ページはこちらから
http://kazoku-tsuraiyo.jp/index.html
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